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ローマ亡き後の地中海世界・上巻

 今年の目標の一つに「なるべく本をたくさん読もう」を掲げ、早速、この正月に昨年12月20日に新潮社から出版された「ローマ亡き後の地中海世界」の上巻を読みました。
久しぶりに興味深々と読むことが出来たので紹介します。f0162955_17114768.jpg

 476年、ローマ帝国の滅亡、イタリアをはじめ地中海沿岸は政治的にも軍事的にも空白状態になり、コーランを掲げるイスラム勢が勢力を拡大してゆく。
その過程で、サラセン人の海賊が拉致や略奪を繰り返し地中海は恐怖の海となり、その蛮行に沿岸地域のキリスト教住人は長期間に渡り苦難の年代が続いたが、やがて力をつけたイタリヤが海賊を駆逐し始めるまでの壮絶で刺激的な歴史巨編である。
 そこには、平和ボケしている我々の知らない世界があり、あらためてキリスト教世界とイスラム教世界の対立を目のあたりにした。

今日もイスラエル軍がパレスチナ自治区のガザ地域を空爆、ハマスと全面戦争に発展している。停戦の実現を願うのは勿論だが、そこには長い宗教的な対立があり、我々人類がどう克服して平和を勝ち取っていくのか問われている。
今月出版される下巻の発売が待ち遠しい。

 著者の塩野七生氏は1937年、東京で生まれ学習院大学を卒業、63年にイタリアへ。68年から執筆活動を開始し、数々の文学賞を受賞されている。
70年にイタリアに永住権を取り住まいをされておられ、2002年、イタリア政府から国家功労勲章を授与される。また、07年には文化功労者に選ばれた。
主な作品に、「ルネッサンスの女たち」、「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」、「海の都の物語」、「ローマ人の物語」などがある。
「ローマ亡き後の地中海世界」はローマ帝国興亡の歴史を描いた「ローマ人の物語」から2年しか経っておらず、この本は続編ともいうべき作品だとか。
「ローマ人の物語」はまだ読んでいないので、近いうちにぜひ呼んでみたいと思っている。

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